広島カープV7記念・カープの魅力!人材育成論★ [スポーツ]
カープV7記念「カープの魅力!」(人材育成論)
9月10日、広島東洋カープが東京ドームで7度目のリーグ優勝を果たした。
優勝から25年もの間も遠ざかっていた。
98年からBクラス、低迷暗黒時代が続いた。
しかし、それでもファンはカープを応援し続けてきた。
また、昨今、カープ女子と呼ばれる新たなファンが急増していった。
何故カープは愛されるのか?
それは、カープがまず市民球団であり、資本スポンサーが存在しなかったため、地道に選手を育ててきたことにある。
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FA制度により、かつて江藤、金本などがチームを離れていった。
逆にFAで選手を獲得するなどをしたことはない。
お金がない。他球団と違い厳しい環境下。
だからこそ、とにかく、どこよりも「人材を育てる」ことにカープは執念を燃やしてきた。
まず、「こいつは人材になる!」そうした眼力を持ったスカウト陣がいる。
かつて、現監督の緒方や前田、野村、また黒田など次々と素晴らしい選手を全国各地から見つけてくる。
そして、ドラフトで獲得した選手を「とにかく育て上げる」というコーチ陣が盤石である。
カープの練習は12球団一厳しいことで有名である。
特にかつて鬼の大将と呼ばれた三村敏江監督の直系の弟子である緒方孝市は厳しい練習を選手たちに課したという。
また、リーダー陣が「その人材を信じる気持ち」がどこよりも強いのではないかと思う。これは、私が知る限り、私がファンになってからそうだ。
現在打撃コーチの東出もドラフトで入団したばかりだったが99年スタメンで出場し
8月ごろに行われた東京ドームでのジャイアンツ戦ではランニングホームラン寸前の場面があり球場を沸かせその走力を見せつけた。
また、私は昨年久しぶりにカープを熱心に応援しだして気づいたことがあった。
かつて、パワプロで控えや2軍にいたような選手たちが、立派に育ちチームの主力となっていることを。
新時代カープの鯉女房としてキャッチャーの石原や松山など。
カープの人材育成の真価を物語っている。
また、前田や緒方、野村と言ったケガに泣いた選手たちを護り支えゆく体制もあった。
これらの選手は一時期、一年間試合に出れぬ日々も続いた。
しかし、これらの選手は必死に復活のために食らいつくように必死だった。
故に、チームも全力で支えた。
そして、蘇生の劇が繰り広げられたのである。
このように人材の可能性を信じぬくカープの人材育成に学ぶことは多い。
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ある球団のように圧倒的な資金で強力な選手を獲得することは難しい。
故に、ひたすら地道に育てていく。
それは時として時間がかかることである。
また、決してすぐに結果が出るものでもなければ、華々しいものでもないであろう。
人材育成には忍耐を必要とする。
しかし、一人の選手を大事に大事にしてきたからこそ、今年その華が大きく開いたのである。
結局、努力しぬいた人間、団体にはかなわないことを思い知らされたのではないだろうか。
戦い抜く人間、団体は最後は必ず勝利をすることを。
また、人材育成・後継者と言う点でもカープは先駆を切っている。
中でも、キャッチャーが12球団とも安定しないという事態があるという。
巨人でも阿部のような日本を代表するキャッチャーがいたが、その後継者の育成を悩ませている。
野村克也は「キャッチャーさえ盤石ならチームは必ず勝つことができる」という信念のもと、古田を育て上げヤクルト黄金期を築き上げた。
カープは私は思い入れ深い西山秀二や瀬戸といった選手がいたが、その後継として石原が新時代の鯉女房となった。(西山の応援歌:根性見せて 走れ勝利目指し 行け打て叫べ 西山鯉女房)
そして更にその後継として會澤 翼という捕手がいる。
石原が8月2日の神宮球場で行われたヤクルト戦でバレンティンのスイングが直撃し交代。しばらく出場することができなかったが、その代わりを會澤が見事に務め抜いた。
「人材をもって城を築け」とある人材育成の大王者は叫んだ。
人材育成に学ぶカープの魅力にそれを私も学ぶものが多い。
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