広島カープＶ７記念「最後の勝利！」★ [スポーツ]
カープＶ７記念「最後の勝利！」
9月10日、広島東洋カープが東京ドームで25年ぶりとなるリーグ優勝を果たした。
ここまで至る２５年間、それはそれは苦しい時期が続いた。
しかし、２５年間、特に1998年以降Ｂクラス、５位や最下位という時期があったが、それでも選手たちは必死であった。
特に、カープは資金源が乏しく、ＦＡ制度の導入に12球団一泣かされてきた球団かもしれない。
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カープの主砲として輝いた江藤智は巨人へ、金本知憲は阪神へと次々と強力な選手が他球団に移っていった。
また、怪我人が絶えないチームでもあった。
天才バッターと称された前田智徳はアキレス腱を断絶し、闘魂漲る元祖男気である現監督の緒方孝市も必死なプレーと共に怪我に泣かされ戦線を離脱。
また前監督の野村謙二郎も怪我により試合に出られぬ日々が続いた。
その様なチーム状況の中で、今は亡き木村拓也、また現打撃コーチ東出などの若手が引っ張り、昨年自由契約となってしまったが栗原健太らが支えた。
2002年ごろから調子を取り戻し見事なる復活を果たした前田智徳もチームを引っ張り続けた。
恐らく、私は前田智徳の行動こそが今のカープの原動力だったのではないかと思う一人だ。
2007年9月1日の対中日戦において前田智徳は2000本安打を達成した。
アキレス腱断絶と言う選手生命の危機を乗り越えた男の大偉業であった。
ファンも選手も沸きに沸いた。
しかし、前田はヒーローインタビューでこのように語った。
「ここまでのチームの戦い方考えると非常に悔しいです。そして自分が十分働きができていないと責任を感じています」と涙を流したのだ。
当時のカープはブラウン監督が率いていた時代でペナントレースは５位に終わっている。
その事に責任を感じていたのだ。
そして、前田智徳は２０１３年に引退した。
その際のインタビューでこう述べている。
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「カープは１６年ぶりにＡクラスに入ることができました。
監督（野村謙二郎）さんをはじめ、コーチの方、裏方さんが力を合わせて若い選手とベテランをうまく指導してここまでこれたと思います。未来のカープが明るいことを願って経をもって引退します！」と叫んだ。
この前田のチームの事を思い続けた一念に象徴されるように、全選手必死になって戦ってきたのだ。
前田が語ったように、前田が引退後カープは新時代を迎えた。
カープ野球の先駆を駆けゆく一番バッター！！！田中広輔。
今シーズンは「神ってる」との言葉を流行らせた鈴木誠也。
神がかりの守備とリーグ最多のヒットを放ってる菊池涼介。
緒方の９を受け継ぐ不動の３番として盛り上げゆく丸佳浩。
また、下水流、會澤などといった新たな選手たちも活躍している！育っている！
また、「新井貴浩」「黒田博樹」という英雄がカープに帰ってきた。
そして、この２５年間！
「最後の勝利」を目指して戦い抜いてきたカープは見事！
9月10日、広島東洋カープが東京ドームで25年ぶりとなるリーグ優勝を果たした！
最後の勝利・・・
これは一体何時なのかわからないかもしれない。
しかし、諦めることなく！
忍耐強く！粘り強く！戦い抜いていく時に！
必ず最後の勝利を成し遂げることができる！！
ある大哲学者は中国新聞の寄稿の中でこう述べている。
「広島の復興と歩みを共にしてきた『市民球団』カープには、どこにも負けない郷土愛と不屈の闘魂が真っ赤に燃えている」と！
仰木監督が指揮するオリックスブルーウェーブが95年の阪神淡路大震災から「頑張ろう！神戸！」を合言葉にイチローが先頭を切って９５年リーグ優勝！９６年日本一に輝いた！
また、星野仙一率いる楽天イーグルスはあの2011年3月11日の東日本大震災で苦難を生きる東北の人々の心の福光（ふっこう）を！との思いでマー君こと田中将太の不屈の闘魂によって日本一と輝いた。
どちらも、その地を元気にさせてきた。
プロ野球にはその地域を盛り上げゆく不思議な力がある。
いわんや広島東洋カープにおいては、カープはあの原爆によって焦土と化した広島の福光（ふっこう）のシンボルとして誕生した球団である。
故に、広島市民は必死になって応援してきたのだ。
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カープが勝つことで人々は元気になる！
故に負けることがあってもファンは応援し続けたのである！
我が人生とも照らし合わせて！
負けることがあったとしても、倒れることがあろうとも、最後の勝利を目指して一歩一歩前進する！
その人生勝利の不屈の真髄の姿を広島東洋カープ、またそこにいる選手たちに照らしてきた人は数多いことだろう。
カープも人生もこの言葉がよく似合う。
最後にある大哲学者の和歌を紹介して結びとしたい。
「負けないと 決めた笑顔の 尊さは 栄光かがやく 勝利の人かな
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